日本語
English

トップ > 最新の遺伝子治療 > 研究活動 > 悪性中皮腫に対する臨床研究

研究活動

悪性中皮腫に対する臨床研究


千葉大学附属病院呼吸器内科では次の2つの臨床研究を実施しております。

(1)悪性胸膜中皮腫を対象としたNK4遺伝子発現型アデノウイルスベクターによる臨床研究:本研究は、遺伝子治療と呼ばれるもので、厚生労働省所轄の委員会(遺伝子治療臨床研究作業委員会)によって審議を受けて承認(厚生労働省発科0822第1号)され、実施するものです。

臨床研究の概要
この臨床研究は、アデノウイルスという遺伝子の運び屋(ベクター)を用いて、中皮腫細胞の中にNK4分子の遺伝子を発現させて、その副作用や治療効果を検討するものです。NK4分子は、ヒト肝細胞増殖因子(hepatocyte growth factor: HGF)の作用を阻害するもので、このHFGは中皮腫細胞の増殖に関与している物質です。すなわち、NK4遺伝子を含むアデノウイルスベクターを胸腔内に投与し、産生されるNK4分子を用いて、中皮腫の増殖を阻害して、治療効果を得ようとするものです。NK4分子は、大阪大学・金沢大学の研究者によって発見され、神戸大学発のベンチャー会社によって、NK4遺伝子を含むアデノウイルスベクターが製造されております。今回の臨床研究では、このアデノウイルスベクターの安全性・臨床的な有用性を明らかにするのが目的です。

(2)悪性胸膜中皮腫症例を対象としたゾレドロン酸の胸腔内投与の安全性を確認する第Ⅰ相臨床試験:本試験は千葉大学附属病院治験審査委員会によって審議を受けて承認され、実施するものです。

臨床研究の概要
現在、悪性腫瘍に伴う高カルシウム血症の治療薬として使用されているゾレドロン酸(ビスホスホネート製剤)を、胸腔内に投与する臨床試験です。ゾレドロン酸は骨組織に作用して、カルシウムの骨への沈着を促進する薬剤で、悪性腫瘍にともなう高カルシュウム血症の治療薬として点滴で使用されております。最近の研究によって、ゾレドロン酸は直接中皮腫の細胞に作用し、がん細胞の増殖を阻止することがわかってきました。事実、マウスを使用した動物実験では、抗腫瘍効果が観察されております。そこで臨床試験では、この安全性の検討と効果についても調べることを目的としております。

ともに、手術、抗がん剤などの治療により効果が見込めない方、もしくはそれらの治療法を希望されない方が対象になります。また、この臨床研究の参加条件に合致するかどうかは、担当医師が判断いたします。なお、上記2つの臨床研究とも、医師が医学的必要性・重要性を判断して実施するもので、製薬会社などが行う新薬の臨床試験、いわゆる治験ではありません。したがって、製薬会社とこの臨床研究とは何らの関係もありません。

さらに詳しい内容・情報をお知りになりたい方は、ホームページをご参照下さい。「千葉大学 悪性中皮腫」で検索すると容易です。


遺伝子治療研究活動
遺伝子治療最新情報
APCGCT過去の学術会議
更新情報
遺伝子治療研究活動
遺伝子治療最新情報
APCGCT過去の学術会議